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マナドはスラウェシ島ミナハサ半島最北端に位置する北スラウェシ州の州都であり、マカッサルに次ぐ第2の都市。欧州人が香辛料を求めて北スラウェシ州を目指し始めたのは16世紀。その後17世紀のスペインによるカトリックの布教を経て、19世紀にはオランダによりプロテスタントが伝えられた。
以降、“オランダ12番目の州”と言われるほどオランダ文化を受け入れてきた北スラウェシ州、現在も州人口のおよそ8割をキリスト教徒が占める。1859年イギリスの生物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスはマナドを訪れ、マナドを美しい街であると称賛。
太平洋戦争以前、南洋庁によるパラオ統治により日本の企業が進出、マナドに支店を作った。多くは将来の南洋進出を視野に入れた国策会社であり 昭和12年の日本人会名簿には120名の記録があった。当時の領事館はマナドにあったが、現在はマカッサルにあるジャカルタ日本大使館出張駐在官事務所となっている。
行政区画 | 北スラウェシ州 マナド市 |
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中核都市 | マナド Manado |
空港 | マナド空港 Bandar Udara Internaional Sam Ratulangi, Manado |
マナド空港乗入れ航空会社 | GA:ガルーダインドネシア航空 SJ:スリウィジャヤ航空 JT:ライオン航空 |
マナド空港を結ぶ他空港 |
◆スラウェシ地区◆ ◆パプア地区◆ [ソロン JT] |
マナド空港から主な地域への距離 約 | マナド市街:16km サワンガン古代遺跡公園:29km タンココ森林公園:54km トンダノ湖:55km ゴロンタロ:438km |
web site | http://www.manadokota.go.id/home [マナド市] https://www.sulutprov.go.id/ [北スラウェシ州] |
時差 | 日本より1時間遅い |
面積 北スラウェシ州 | 13,851k㎡(福島県くらい) |
面積 マナド市 | 159k㎡(埼玉県熊谷市くらい) |
人口 北スラウェシ州 | 277万人(広島県よりやや少ない) |
人口 マナド市 | 46.9万人(石川県金沢市よりやや多い) |
宗教 マナド市 | プロテスタント64.07%・イスラム29.86%・カトリック5.19%・仏教0.65%・ヒンドゥー0.17% |
町のイメージ | 外部の動画サイトによる町のイメージ |
【マナド 観光地、史跡、郷土料理、著名人】
【サワンガン古代遺跡公園 Taman Purbakala Sawangan】
1977-78文化教育大臣により修復される。「waruga」と呼ばれるミナハサ人の祖先の石棺が144個ある。これらは先史時代に建造されたものだと推定される。石の内部に穴が掘られてあり、遺体を座った状態で安置されるようになっている。石棺の上部には死因、死者の性格・趣味・職業の他、動植物等のモチーフが彫刻されている。
【トンダノ湖 Danua Tondano】
トンダノコ湖はミナハサ人が誇る観光名所。湖の中にはリクリ島という無人島があり湖畔にはサム ラトゥランギ記念碑やキヤイ モジョと一族・従者達の墓もある。湖上レストランがあり、メニューは少ないが味は評判の宜しいようです。[動画サイトの様子]
【北スラウェシ州立博物館 Museum Negeri Provinsi Sulawesi Utara】
この博物館は北スラウェシの豊かな文化が展示されている。収蔵には植民地以前、以後の品々や中国文化とオランダ文化が融合した品々が含まれる。常設展示室には2,800点以上の遺物が展示されており、先住民達が用いてた漁具コレクション等が展示されている。[動画サイトの様子]
【タンココ森林公園 Tangkoko Batuangus】
タンココ自然保護区はマナドよりおよそ60km(車で約2時間)。タルシウス(スラウェシメガネ猿)を初めとするバビルサ(豚鹿)、始祖牛アノア、アカコブサイチョウ(スラウェシホーンビル)、マレオ(セレベスツカツクリ)はスラウェシ島とその属島の固有種。この保護区に生息しているタルシウスは夜行性の動物なので訪れる時間に気をつけたい。[動画サイトの様子]
【ブブール マナド(マナド粥) Bubur Manado】
マナド料理・名物の代表の一つが「マナド粥」注文に応じて1つずつ作っている。カンクン等の野菜は加熱後すぐ萎れてしまうので作りおきはしない。野菜本来の味が楽しめ美味しい。ワケケ通りにはこの専門店が軒を並べている。マナドは「Ikan Bakar(焼魚)」も名物料理、Rica Rica(唐辛子主体の激辛味)やDabu Dabu(生唐辛子。赤玉葱、トマトベースの中辛味)等のタレを付けてどうぞ。その他蝙蝠・犬肉料理等も名物になっている。[動画サイトの様子]
【サム ラトゥランギ Samuel Jacob Ratulangi】
サム ラトゥランギ(1890-1949)は、インドネシア独立時に於けるスラウェシの巨頭。マナドで民主主義運動に加盟し、ミナハサ同盟の書記長となる。1945年初頭インドネシア独立準備委員会メンバーに選ばれ、独立宣言後は初代スラウェシ州知事に任命される。国連においてスラウェシがインドネシア固有の領土であることを主張するに至り、オランダに逮捕されパプアSeruiにリ流刑され、その後ジャカルタで抑留状態のまま死去。サムの愛称で知られ、今では空港、大学、メインストリートにその名を残す。サム ラトゥランギは知名度こそ低いが、独立戦争時はスカルノ、ハッタと並ぶスラウェシを代表する英雄である。[動画サイトの様子]
【マネンボ ネンボ慰霊碑 Manembo nembo】
元海軍軍人の慰霊碑。この霊碑碑は大東亜戦争、南太平洋戦域に於いて勇奮敢闘、護国の英霊と化した陸海軍将兵の弔いとして建立された。小高い丘の上にあり、前方は海、左方には戦前より「マナド富士」と呼ばれるクラバット山を見晴らす景観地。碑の表には:「鎮魂」風薫り雲は流れ海碧き南海のこの地君よ永遠に眠れ。と記されている。