ラマレラ村。インドネシア東部のレンバタ島にある人口2000人で世界で唯一捕鯨が許されている村。
バリに住むインドネシア人に「レンバタ島を知っている?」と聞いても殆どが「誰も知らない」と答える。13,000も島があるインドネシアだ、沖縄と同じ大きさの島だが知名度が低い。
クジラ捕りのラマレラ村を知っているかと聞けば、「テレビで見たことがあるがどこにあるかは知らない」と返答が帰ってくる。島より村の知名度が高いのだ。ここ10年で島の中心地からの道路が出来、時間制限ながら電気も点くようになった。古式イカットの産地として高い評価がある島でもある。
行政区画 | 東ヌサトゥンガラ州 ルンバタ県 |
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中核都市 | レウォレバ Lewoleba |
空港 | レウォレバ空港 Bandar Udara Wonopito, Lewoleba |
レウォレバ空港乗入れ航空会社 | 8B:トランスヌサ航空 |
レウォレバ空港を結ぶ他空港 | ◆東ヌサトゥンガラ地区◆ [ クパン 8B] |
レウォレバ空港から主な地域への距離 約 | レウォレバ市街:6km ラマレラ村:65km |
web site | http://nttprov.go.id/2012/index.php/en/ [東ヌサトゥンガラ州] |
時差 | 日本より1時間遅い |
面積 東ヌサトゥンガラ州 | 48,718k㎡(北海道の62%くらい) |
面積 ルンバタ県 | 1,266k㎡(岩手県宮古市くらい) |
人口 東ヌサトゥンガラ州 | 546万人(兵庫県くらい) |
人口 ルンバタ県 | 13.7万人(静岡県焼津市くらい) |
宗教 ルンバタ県 | カトリック71.5%・イスラム26.97%・プロテスタント1.47%・ヒンドゥー0.06% |
町のイメージ | 外部の動画サイトによる町のイメージ |
【レウォレバ 観光地、史跡、郷土料理、著名人】
【ラマレラ村 Desa LamaLera】
ラマレラ村は400年も手銛で突く漁法で鯨を捕ってきた。長さ10m程の船の舳先に板をせり出し、ラマファと呼ばれるクジラ・ハンターが長さ4mの竹竿に銛を差込み、全体重を掛けて鯨の急所めがけ海中にダイブして突き刺す豪快な漁法だ。1年に20頭程度の捕鯨で村の生活を支えてきた。鯨の時期以外はイルカ漁。[動画サイトの様子]
【レウォレバ イカット Ikat lewoleba】
レウォレバのイカットも意外にも有名。特に名が出るのがイレアペ山麓のイカット村・西側のムルオナ村、東側のジョントナ村。レンバタ島ではいまでもイカットを結納品として利用されているほど、イカットに対する尊厳が今尚高い。[動画サイトの様子]
【伝統と祭典 Rumah Adat dan Ritus Pesta kacang】
イレアペ山に位置する古い田舎村の伝統家屋ジョントナ村では、各家庭において陶磁器、象牙等の冠婚葬祭の為のそれぞれの装飾を保有している。毎年9月、各家毎に「豆の祭礼」が営まれる。この期間に訪れると文化アトラクション・伝統舞踊などが見る事ができる。又、その舞踊には儀式に使う伝統装備やイレアペ伝統イカットの実演製作現場もみられる。[動画サイトの様子]
【ジャグン ティティ Jagung Titi】
ジャグンティティは、とうもろこしから作られるスナック菓子。とうもろこしを伝統製法で平べったいチップ状にしたものを揚げた物。種類は幾つかある。ラマレラ村では時期やタイミングにより鯨・イルカを食べる事も出来る。[動画サイトの様子]
【ゴリス クラフ Gorys Keraf】
(1936-1997)レウォレバ出身のゴリス クラフ。一見、インドネシア裏社会のフィクサーにも見えるが、インドネシアにおいて著名な語学学者。インドネシア大学文学部卒業後、ラマレラ方言形態論での博士論文をインドネシア大学言語学分野において博士号を所得。以降幾つかの高校・アトマジャヤ大学・インドネシア大学教養学部・警察アカデミー等で教鞭を取る傍ら、インドネシア語コースやレトリック法科大学院にて社会科学、政治学、インドネシア大学では教員のコーディネーターも勤めた。インドネシア社会に言語を広めた尽力者の一人。[動画サイトの様子]